近世武蔵の農業経営と河川改修
埼玉県の地方史研究や埼玉県史編纂事業の中心となって活動した黒須茂。その数多くの論文の中から主要なものを選び一書に結実。その柱は上尾における紅花の生産・流通を核とした近世の農業経営についての諸論稿と、利根川、荒川、綾瀬川などが織りなす埼玉県内の河川改修についての諸論稿である。県内および関東の近世史を研究する上で不可欠な内容の、数々の重要な論考をまとめた論文集。
- 著者等
- 黒須茂
- 出版年月
- 2016年1月
- 版型
- A5判
- 頁数
- 426ページ
- ISBN
- 9784878914263
- 価格
- 8,000円+税
- 在庫
- 在庫なし
目次
第一部 近世武蔵の農業経営
一、武州の紅花
二、武州における紅花の産業―幕末の商品作物生産の事例
三、上尾紅花問屋の仕入れ地について
四、江戸紅花問屋と在郷商人の抗争について
五、宝暦期南村須田家の経営改革
六、近世中・後期埼玉県域における畑作地の作付形態
七、近世後期関東への甘薯栽培の普及と上尾地方
八、上金崎村の家守小作
九、近世文書にみる埼玉郡南部の農民住居
第二部 近世武蔵の河川改修
一、備前堤の築堤目的とその機能について
二、近世初期の綾瀬川上・中流域の開発
三、元禄期見沼への新用水路開削計画について
四、武州羽生領の悪水処理と幸手領用水
五、近世初期の元荒川上流部河況
六、近世埼玉の田畑囲堤について
七、中条提の機能について
八、弘化期川越藩の川島領大囲堤普請
黒須茂著作目録
黒須茂略年譜
あとがき 田代脩
この本の感想を送る