鄙の御所(ひなのごしょ)古河公方 足利成氏(あしかがしげうじ)
父・持氏(永享の乱1438年に敗れて自殺)や兄たちの仇を討つべく上杉方との長き戦いに挑む足利成氏。個性あふれる家臣たちとの悲喜こもごもの逸話や公方を支える結城氏や里見氏らの献身、上杉方の知将・太田道灌の奮闘などを活写。さらに、公方家の儀礼、祝宴、奥方の物見遊山といった当時の生活ぶりにも光を当て、戦国の世の武士たちの日常の姿に思いを馳せる。戦闘シーンが苦手な人にもおすすめの東国の戦国時代小説。
- 著者等
- 北見輝平
- 出版年月
- 2019年10月
- 版型
- B6判
- 頁数
- 252ページ
- ISBN
- 9784878914669
- 価格
- 1,500円+税
続編刊行決定!『乱流 古河公方家の落日』2023年4月予定
【足利成氏:あしかがしげうじ】
京都に室町幕府を開いた足利尊氏は、関東十ヶ国を統治する鎌倉府を設置。その頂点に君臨する鎌倉公方5代目が成氏である。一方、公方を補佐する関東管領は上杉家が世襲していた。だが、次第に権力を増した関東管領と公方は戦いに突入する。成氏は下総古河(現・茨城県最西端)に本拠を移し(1455)、古河公方と呼ばれた。
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