「三富新田風土記 」発刊予定 – http://sakitama-s.com/books/classification/history/entry_4088/

「三富新田風土記耕田林園から世界農業遺産へ」発刊予定

三富新田風土記

食の安全と環境を守る伝統的農業システムを今世界が注目。
日本の農業のありように一石を投じる。所沢市、川越市、狭山市、三芳町、大井町にまたがる三富新田の歴史を紐解き、江戸時代から現在まで、何世代にもわたり受け継がれてきた「落ち葉を使った堆肥で土地改良を行う農法」を未来につなぐ。
 2025/11中旬発売予定

著者等
犬井正
出版年月
2025年11月
版型
四六判
頁数
234ページ
ISBN
9784878914935
価格
2,200円+税

武蔵野地域の「落ち葉堆肥農法」が世界農業遺産に認定(2023年7月)

目次

第1章 武蔵野の自然環境と新田開発前史
1 堀兼の井、武蔵野の迯水、不老川
2 耕土を吹き飛ばす「からっ風」
3 黒ボク土の土壌改良
4 歌枕が示す萱原のイメージ
5 入会秣場利用と新田開発とのせめぎ合い

第2章 江戸の下肥と地廻り経済圏
1 口の恩は尻で返す
2 下肥の等級と肥効
3 「葛西三万石米どころ」を支えた江戸の下肥
4 江戸の下肥を運ぶ葛西船
5 舟運の発達による「江戸下肥圏」の拡大
6 新河岸川整備による川越周辺への下肥の導入

第3章 『江戸名所図会』と「東都近郊図」から武蔵野の新田開発を読み解く
1 「山川掟」から新田開発の再奨励へ
2 野火止用水の敷設と短冊型地割の原型
3 萱原の武蔵野から耕田林園へ
4 耕田林園はアグロフォレストリー
5 「東都近郊図」に描かれた武蔵野
6 独歩の記した明治中頃の武蔵野
7 三富新田の短冊型地割
8 ヤマの移ろいと農事暦

第4章 名産・富のサツマイモ
1 救荒作物から「畑方第一の作品」へ
2 江戸の空前の焼き芋ブーム
3 冬の風物詩クズ掃き
4 地力を育む「ツクテ」の力
5 土と落ち葉堆肥と微生物
6 サツマイモのウイルス障害
7 堆肥不使用による農と食と環境への影響

第5章 平地林の根圏効果と落ち葉堆肥
1 畑作と平地林
2 萌芽更新による平地林の再生
3 農用林とは
4 平地林、雑木林、里山
5 腐食連鎖と根圏の多様性
6 林床下の栄養分の循環
7 落ち葉堆肥農法による生物多様性の保持
8 平地林の減少がもたらすものは

第6章 世界農業遺産になった三富の落ち葉堆肥農法
1 FAO―緑の革命から世界農業遺産へ
2 落ち葉堆肥農法の現代的意義

おすすめ書籍書籍一覧

大宮古事拾遺
下村克彦
2,000円+税
さいたま百景散策マップ
さいたま百景選定市民委員会
1,000円+税

この本の感想を送る

  • お寄せいただいた感想はさきたま出版会ウェブサイトなどに掲載されることがあります
  • お名前はそのまま掲載されますのでニックネームなどをご入力ください
  • メールアドレスが公開されることはありません

〒336-0022 埼玉県さいたま市南区白幡3-6-10
TEL 048-711-8041 FAX 048-711-8044
交通・アクセスお問い合わせ