みむろ物語見沼と氷川女体社を軸に
さいたま市(旧浦和市)郊外の「三室」に鎮座する氷川女体神社を軸に、みむろの原始・古代から今日までの移り変わりを、数年間さまざまな角度から検証した。特にその地名の由来、神社の起源については、全国数百か所の神山、古代遺跡などから探る。武蔵一宮の神官家、女体社の祀り、社僧と社家、見沼干拓以降で女体社の修理造営の話があり、明治以降の三室が語られる。武笠家と武蔵武芝の関係など示す系図・武笠家の所有した古文書の付録付。一地方史から日本史を俯瞰する。
- 著者等
- 井上香都羅
- 出版年月
- 2017年4月
- 版型
- B6判
- 頁数
- 244ページ
- ISBN
- 9784878914386
- 価格
- 2,315円+税
< 下記の講演会は終りました >
講演会開催 三室の歴史<参加費無料・先着100名>
2017年9月2日(土)午後2時~4時15分
場所
大古里公民館体育館(さいたま市緑区三室2614-2) TEL.048-810-4155
*公共機関をご利用ください。
演題『いま三室はおもしろい―小室山、氷川女體神社、見沼を軸に三室の謎を解く―』
講師は、青木義脩氏です。変更になりました。
パワーポイント「三室今昔早わかり」
パネルトーク「三室を語る」
出演
青木義脩氏(実行委員長・さいたま市緑区歴史の会会長)
吉田律子氏(氷川女體神社宮司)
星野和央氏(実行委員・浦和郷土文化会会長・三室歴史楽会代表)
*「みむろ物語」の著者である井上香都羅氏は体調不良のため欠席となりました。 ご了承ください。
申込
参加ご希望の方は下記の方法で直接お申込みください。
申込先:048-874-3808(電話・FAX)、gishuua@yahoo.co.jp(Eメール)で青木義脩まで
主催
「三室の歴史」講演会実行委員会
後援
さいたま市教育委員会・緑区・三室地区自治会連合会
4月23日「さいたま朝日」に掲載!
さいたま市・三室地域の特集が組まれ、そのなかで「名著 みむろ物語」として紹介されました。
大宮の氷川神社は男体社、三室の氷川女体神社は女体社、中山神社は簸王子社といい、かつては三社が同一体であったと言われている。
この三社は同じ出雲の神を祀り、神主家もその祖を出雲族としている。―本書より―
絶版となっていた歴史書が約二十年ぶりの復刻
著者略歴
昭和9年 熊本県天草本渡市に生まれる
昭和27~57年 海上保安庁・海上保安官
昭和34年に巡視艇爆発、両脚を切断する大事故に遭う
昭和60年頃より古代研究に魅かれ、現在も古代史・考古学・民俗学研究に取り組む
- 初版は平成10年4月発行
目次
まえがき
一、なぜ三室なのか
1 浦和市三室
2 三室山
二、三室氷川女体神社
1 女体社の歴史
2 女体社の社宝
三、見沼は神域であった
1 太古からの変遷
2 御手洗瀬としての見沼
四、武州一宮の神官家
1 古代の武笠氏
2 平将門の乱と武笠氏
3 承久の乱討死
4 岩槻城攻防と武笠一族
5 関ケ原出陣
6 武笠丹守嘉隆
7 大宮氷川社とのかかわり
五、御沼干拓
1 享保改革を新田開発
2 幕府と神社の対立
3 干拓の問題点
4 干拓工事
5 見沼代用水
6 見沼通船掘
六、女体社のまつりごと
1 見沼の御舟祭り
2 磐舟祭りと祭祀場
七、社僧と社家
1 社僧文殊寺
2 社家
八、見沼干拓以降
1 神社の立場
2 干拓と村々
九、女体神社の造営・修理
1 社と寺社奉行所
2 富くじ興行
3 勧化
4 大岡越前守と女体社
十、明治以降の三室
1 神仏分離と女体社
2 明治の三室村
3 昭和初期の女体社
4 現在の三室
付録・武笠家の系図と文書
一、武笠家系図
1 武笠神主家計図
2 武笠名主家系図
二、武笠家文書
1 神主家文書
2 名主家文書
参考文献
あとがき
この本の感想を送る