見沼の龍神と女神
埼玉県南に今も広大な自然が残る見沼田んぼ。有史以前より、海から湖沼へ、時に貯水機能の場として、近世においては、実り多き田畑として、形を変えながらも大宮台地の人々の暮らしと深く結びついてきた。生活の場として、また畏怖の対象として信仰がはじまり、伝説が生まれた。なぜ女神(弁財天)信仰が見沼に広まったのか、また、どのようにして龍神伝説が生まれたのかを考察した。
- 著者等
- 宇田 哲雄
- 出版年月
- 2023年3月
- 版型
- 四六判
- 頁数
- 184ページ
- ISBN
- 9784878914874
- 価格
- 1,800円+税
目次
序章 見沼の歴史と伝説の謎
第1節 見沼の伝説の想貌と特徴
第2節 見沼溜井の時代 ー関東代官伊奈氏による見沼開発
第3節 見沼に蓮を作らいない伝説
第1章 見沼の龍神と新田開発
第1節 見沼と釘付け龍の伝説
第2節 関東代官伊奈氏と龍神
第3節 見沼の主の引越し
第2章 見沼の龍神と氷川信仰
第1節 見沼の氷川信仰
第2節 氷川女體神社と女神信仰
第3節 御船祭の変遷
第3章 見沼の弁財天信仰
第1節 見沼地域周辺の弁財天信仰の諸相
第2節 「見沼の七弁天」考
第3節 見沼の龍神と弁財天社縁起
第4章 見沼周辺の諸信仰
第1節 新秩父三十四観音霊場 ー見沼を望む地方巡礼ー
第2節 見沼の浅間信仰
結語 見沼の女神信仰
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