歌集 二度童日記(抄)Ⅰ・Ⅱ
法曹界などで、常に人間を見つめてきた著者が、その重責から解放され、これまで気に留めなかった自然の美しさを前にしたとき、歌があふれ出てきた。
「二度童」、それは老いて無垢な童に還り、もう一度好奇心に満ちた新たな人生を生きる人のこと。前作「老いの愉楽 少年に還る」に続き、まさに童の春を謳歌する筆者の歌集第二弾(ⅠとⅡ)。自然をみつめる視線は、そこに棲む生きものたちと同化し、何気なく見ている景色も一変する、魅力溢れる歌集です。
- 著者等
- 飯島悟
- 出版年月
- 2023年3月
- 版型
- 四六判
- 頁数
- 264ページ
- 価格
- 2,500円 各巻 ※頒価(税・送料込)
元法律家が童に還り 詠み続ける歌
掲載句の抜粋(いずれも朝日歌壇入選歌)
Ⅰ巻より
「椋鳥が集い仲良く水遊び昨夜の雨の溜まった水場」
「霧が湧く対岸の山蜩の鳴いて辺りを哀切にする」
Ⅱ巻より
「両神の木天蓼の葉の胡麻よごし肴に飲みて腹中も初夏」
「赤い実がオオカメノキの葉の上に載ってひんやり初秋の森」
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各巻 頒価2,500円(消費税・送料込み)
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著者紹介
飯島悟(いいじまさとる)
1947年、埼玉県大里郡市田村(現・熊谷市)に生まれ、比企郡大岡村(現・東松山市)で育つ。
東京大学法学部卒業、運輸省(現・国土交通省)入省後、司法試験合格、東京地裁配属となる。
浦和地裁、最高裁事務総局、東京家裁勤務などを経て退職、弁護士となり、法律事務所を開いた。
その他、上場企業の監査役、金融機関の相談役を務めた。