大福御前鉢形城主正室
河越夜戦の後、小田原北条氏の勢力拡大に伴い、鉢形の豪族で山内上杉氏の家老だった藤田康邦は、北条氏康三男・氏邦を娘・大福に入婿させる。睦まじい二人だったが、実弟の毒殺、実子の夭折により、大福は次第に追い詰められていく。乱世は数々の疑惑と悲運をもたらし、二人はすれ違っていく。そして天正十八年、秀吉による小田原征伐がはじまり、滅亡へと向かう後北条氏。大福もまた、苛酷な運命の渦へと飲み込まれていく…。
- 著者等
- 福田登女子
- 出版年月
- 2014年4月
- 版型
- B6判
- 頁数
- 320ページ
- ISBN
- 9784878914089
- 価格
- 2,300円+税
目次
- 嗚弦
- 袙扇
- 母と子
- 裏釘を返す
- 東国丸の死
- 春の兆
- 危機に立つ北条
- 雪もよい
- 鉢形籠城
- 勤行蝉
- 大福自刃
- あとがき
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