利根川は東京湾へ戻りたがる埼玉平野の河畔砂丘を歩く
頻発する河川水害の根源を探る!
消滅しつつある埼玉平野の河畔砂丘を実地調査し、利根川流域の変遷から、水害との因果、今後の治水の在り方を探る。江戸・明治期の水害から戦後のカスリーン台風による大水害の惨禍など利根川流域を知る入門書に最適。
- 著者等
- 青木更吉
- 出版年月
- 2022年11月
- 版型
- B6判
- 頁数
- 248ページ
- ISBN
- 9784878914829
- 価格
- 1,800円+税
目次
I. 利根川は乱流していた
川は砂を押し流す/鬼怒川が運んだ見事な砂丘/常総市吹上河畔砂丘/江戸川の砂採り/鹿島砂丘は今/故郷に埋蔵されていた砂/羽生地区の砂丘/加須地区の砂丘/久喜地区の砂丘/吉川地区の自然堤防/砂丘はいつから崩されたか
II. 利根川を銚子へ追いやる
東遷の着想は家康か/新川通と赤堀川の開削、拡幅/川妻村文書を読み解く/江戸川上流の開削/河川改修で分断された村々/加須市北川辺地区/牛たちは坂東太郎を渡る/本流だった横利根川
III. 利根川は東京湾へ戻りたがる
江戸・明治期の水害/カスリーン台風による大水害/関東造盆地運動と水害/1964年の東京水飢饉
IV. 水害をどう防いできたか
上流対下流の対立/堤防・ダム・遊水地・狭窄部の役割/関宿の棒出し/水塚と構え堀
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