斉藤別当実盛伝源平の相剋に生きた悲運の武者
謡曲、歌舞伎などで名高い斉藤別当実盛。白髪を墨で染めての木曽義仲討伐のくだりは特に有名である。本書は畠山重能ら武蔵武士との関わり、妻沼聖天宮の開基などを軸に、悲運の生涯を辿った彼の姿を物語風に描く。
- 著者等
- 奈良原春作
- 出版年月
- 1982年5月
- 版型
- B6判
- 頁数
- 236ページ
- ISBN
- 9784878910180
- 価格
- 1,500円+税
- POD価格
- 1,800円+税
- 在庫
- 在庫僅少 ※お問い合わせください
目次
- すいせんのことば 柳田敏司
- はしがき
- 実盛誕生
- 実盛に繋がる藤原・斎藤氏の系譜
- 前九年の役と長い斎藤氏の発祥
- 長井庄の成立
- 長井斎藤館
- 養父実直の死
- 長子出生
- 源為義復官・実盛上京
- 新田開発に着手
- 妻女百合の死
- 凄惨月下の大蔵館
- 畠山重能の情義
- 誠意俠骨の実盛
- あでやかなお尋ね者
- はなやぐ長井斎藤館
- 会者定離
- 情義が護る将軍の雛
- 岡部六弥太との邂逅
- 保元の乱の発端
- 実盛初登場の檜舞台
- 悪七別当を討ち取る
- 義朝より兜拝領
- 持仏歓喜天尊像を求む
- 和気満つ長井斎藤館
- 争乱の萌に実盛応召
- 平治の乱の前哨戦
- 源平激突平治の乱
- 実盛の機知、義朝を落す
- 平治の乱後の動向
- 故郷有情
- 義朝一族に別れ帰邑
- 宗盛の懇請により平家の家人となる
- 義仲元服に拝領の兜を贈る
- 十一面観音の石仏造立
- 聖天宮開創
- 源平合戦の発端
- 源平富士川の対陣と実盛
- 孤立化の中に清盛死す
- 平氏の勢力小康を保つ
- 四面楚歌の平氏と実盛
- 父子今生の分かれ
- 北陸道への進軍
- 燧城の合戦
- 一族の若武者光平を討つ
- 義仲鉄壁の布陣
- 生地獄倶梨迦羅谷
- 頼もしきかな実盛
- 篠原合戦
- 実盛の最期
- ★付録
- 長井市の河合山
- 妻沼大我井の経塚群
- 王子古墳跡十一面観音石棺仏
- 椎の古木と歓喜天尊像
- 西野堀の内の板碑
- 妻沼聖天山
- 参考図書
- あとがき
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